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がんのため昨年九月に十三歳で死去する前に書いた作文「命を見つめて」が反響を広げている福岡県大牟田市の猿渡瞳さんをしのぶコンサートが十六日、瞳さんの通っていた同市の田隈中学校で開かれた。交流のあったアマチュア男性デュオが、彼女のために作ったオリジナルソング「君がくれた命の歌」を初めて披露した。
福祉施設職員の嘉富徹さん(33)=同市歴木=と会社員藤吉裕人さん(28)=同。以前から瞳さんと知り合いだった嘉富さんは闘病中の瞳さんに歌を贈るなどしており、藤吉さんと昨年五月に「REAL’N TRUEZ(リアルン トゥルーズ)」を結成してからも、激励のミニコンサートを開くなどしていた。瞳さんの希望を捨てない姿を知る二人は、その死後、「彼女の生き方を通して学んだ勇気や希望を込めて歌を作ろう」と曲づくりにとりかかり年明けに完成した。
二人は級友ら約百二十人を前に、瞳さんが闘病中に毎日聴いていたという自作曲「祈りが勇気に変わるとき」など三曲を演奏。「君がくれた命の歌」では「君がくれた命の歌を誰かの夢にとどけるよ/力強く生きてゆくこと/戦うこと/すべてを」と歌った。
遺影を胸に聞き入った母直美さん(36)は「歌を聴いて、瞳の生命の躍動を感じた。この歌は瞳そのもの」と話し、同級生の山田愛美さん(14)は「瞳ちゃんが一緒にいるようだった。私も精いっぱい生きて頑張りたい」と涙をぬぐった。(c)西日本新聞
【写真】猿渡瞳さんの遺影とともに歌に
聞き入る級友や保護者ら
=16日午後、福岡県大牟田市の田隈中学校