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汚泥・し尿処理施設建設を巡る談合事件で、大阪地検特捜部は23日午後、昨年2月から7月にかけて、大阪府阪南市などが発注した計8件の入札で受注調整を繰り返したとして、プラントメーカー「クボタ」(大阪市)の当時の環境リサイクル営業部付部長、寺川憲一容疑者(59)ら、談合組織の幹事4社を含む7社の部長級担当者7人を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で逮捕した。
7人はいずれも容疑を認めているという。特捜部は、幹事社が主導して巨額の税金を食い物にした一連の談合の経緯や背景などについて捜査を進める。
調べでは、11社の担当者は2004年12月上旬、東京都内のメーカーの会議室などで、自治体側から施設の設計を請け負ったコンサルタント会社の発注仕様書の作成に対する協力度を競い、受注予定社を決める「汗かきルール」に従って組織的に談合することで合意。阪南市や山口県下関市など計8件の入札で、事前に受注業者を取り決めるなどした疑い。
落札が決まったメーカーは、他の入札参加企業に対し、自社の入札価格を上回る価格で応札するよう指示。この結果、ほとんどの入札で落札価格がつり上げられ、8件の落札総額は約230億円に上った。うち入札予定価格が公表されている7件の平均落札率は、約95%の高率に達していた。
特捜部は、8件の工事を落札した幹事5社を含む6社のほか、落札しなかったメーカーの一部についても、談合への関与の度合いが高く、受注実績も多いことなどから担当者の刑事責任追及が不可欠と判断し、計7人を逮捕した。
他に逮捕されたのは、▽「アタカ工業」(大阪市)営業企画部長、梅田四郎(55)▽「栗田工業」(東京都)営業2部専門部長、辻忠義(52)▽「荏原製作所」(同)営業第1グループ長、長谷川雅則(56)▽「JFEエンジニアリング」(同)水処理第2営業部第2営業室長、臼田信一(49)▽「西原環境テクノロジー」(同)環境事業部担当部長、丹野都夫(55)▽「日立造船」(大阪市)水・汚泥営業部担当部長、中村文威(57)の各容疑者(肩書はいずれも当時)。
(2006年5月24日0時22分 読売新聞)