世界遺産・姫路城の「平成の大修理」で、姫路市は寄付の呼び水とする様々な特典を公表した。新調する瓦への署名に加え、観光施設の招待券をプレゼントしたり、寄付した人を顕彰したり。高価な見返りはないが、不況の中、ファンの気を引く工夫を凝らしており、担当者は「一人でも多くの人に参加してほしい」とPRしている。
4月6日の「しろの日」にスタートする「平成の『姥(うば)が石』募金」(仮称)。石垣の石が集まらず、築城に苦心する羽柴(豊臣)秀吉に、貧しく年老いた女性が石臼を寄進し、その後、一気に工事が進んだ言い伝えにちなんだ。
大修理の事業費は28億円だが、市は負担する10億円のうち、6億円を賄いたい考え。熊本市が熊本城の復元工事で成功したことから、特典の導入を決めた。
寄付額が増えるごとにサービスが加わる仕組み。5000円以上で、動物園や好古園など市内10施設の招待券プレゼント(2900円相当)、さらに1万円以上で、寄付者の名前を名簿に記し、城に永久保存、工事用建屋の見学室にも名前を掲げる。3万円以上では、抽選で約1000枚の屋根瓦に、署名もできるようになる。
城にちなんだ記念品の贈呈(寄付額3万〜30万円未満)や、「30万円以上」「個人500万円以上、団体1000万円以上」の表彰制度も。税金控除のある「ふるさと納税制度」の利用を促し、国内外に呼びかける。
市教委文化財課は「特典をきっかけに、『姥が石』の精神を持つ多くの個人や企業の協力を引き出すことができれば」としている。
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