関西ネタが続きます。
【電車の中のおしゃべり】
オチないの ありえへん
ふ~~~ん、
ま、路線にもよるのやろけど、私自身あまり出会ったことはありません。電車の中で他人に聞こえるほど大声で喋くる人々。
確かに、「ボケとツッコミ」と「オチ」、
この3点セットが幼少の頃から自然と身についてるのが関西人やけど・・・
【電車の中のおしゃべり】
オチないの ありえへん
ふ~~~ん、
ま、路線にもよるのやろけど、私自身あまり出会ったことはありません。電車の中で他人に聞こえるほど大声で喋くる人々。
確かに、「ボケとツッコミ」と「オチ」、
この3点セットが幼少の頃から自然と身についてるのが関西人やけど・・・
有川浩さんをひきつけた女子学生たちの会話は、小説「阪急電車」で、再現されている。
おしゃべりの中心は、高3のえっちゃん。彼氏は、五つ年上、大卒の社会人。でも、「アホの部類」。というのも――。
シャツのアイロンのかけ方を教えて、と電話があった。タグに書かれている素材を聞くと、
「糸って書いてある」
えっちゃんの話に、友達がつっこむ。「偏やろそれはー!」
糸の横はなんて書いてある? 「月って書いてある」
つっこみ、再び。「『絹』やそれは――!!」「しかもちっちゃい口が抜けてるやん!」
有川さんは振り返る。「『糸偏に月』ですぐ『絹』ってわかる女の子たちはすごい!と思いました。関西は周りがきちんと会話にオチをつけてくれる。恐るべき関西人、です」
◇
電車で交わされるおしゃべりに、地域差はあるのだろうか。
「大阪は会話量が多い。テンポもいい」。全国の9割以上の路線に乗り、鉄道をテーマに撮って、書いてきた札幌市在住のフォトライター矢野直美さん(41)はそう言い切る。
「関西では、車内のコミュニケーションに人情がある」というのは、鉄道好きの「鉄ちゃん」たちでつくる大阪大学鉄道研究会の大原賢治さん(19)。夜の神戸電鉄で、酔ってうつらうつらしているおっちゃんに、周りのおっちゃんたちが「そのまま折り返したらあかんで~」と話しかけていたり、阪神電車で、乗り合わせた客が六甲おろしを唱和したり。
大原さんは、兵庫県で生まれ育った。「僕は、周囲に人がいる電車の中でこそ、『おもろい話しよ』と思ってます。関西の車内には、どこかわきあいあいとお互いを許容する雰囲気があるし、関西人には芸人の血が流れてますから」。有川さんの言った通りだ。
◇
私鉄、JR、地下鉄。関西には数多くの路線がある。「おもろい会話」を聞きたければ、どの電車に乗ればいいのか。
有川さんと、大阪出身の鉄道ライター土屋武之さん(43)の答えはまったく同じだった。
「沿線に学校が多くて、学生さんがよく乗っている路線」
土屋さんによると、かつて車内は「つれもてデパート行こ」という雰囲気のおばちゃんたちが目立っていた。でも、いつしか存在感は薄れ、お笑いブームの中で育った若者の「素の会話」が面白くなってきたという。
関西以外から来た友達と、にぎやかな電車に乗るとき、土屋さんはこう耳打ちする。
「大阪名物の一つやから、よく聞いとき~」(松尾由紀)
■推薦
小説家 有川浩さん
思わず聞き耳 車内は舞台
移動は徒歩か自転車か車という高知で育ちました。大学進学で来た関西で「すごいな」と思ったのが、電車の中で聞こえてくる会話です。すべてにオチがついている。周りの人に聞かれることを意識してしゃべっているんだろうか?と思うくらい、引き込まれるものがある。電車の中は、いわば人の目にさらされている舞台なんですね。
10年以上前に阪急今津線で聞いた女子学生たちの話が、中でも印象に残っています。あまりにおもしろかったので、去年1月に出版した小説「阪急電車」で、ほぼそのまま紹介しました。
すっかりこの電車文化になじんでしまい、みんながしゃべっているのが電車、オチがあるのが電車、と思うようになりました。東京の電車に乗っていて、「昨日、予習大変で~」「そうだったんだ~」なんて聞くと、つい「オチは?!」と言いたくなるくらいです。
◇
〈略歴〉兵庫県在住。代表作に「図書館戦争」シリーズ。近刊「三匹のおっさん」(文芸春秋)。
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