1年で暑さが最も厳しい時期とされる「大暑」の23日、京都市上京区の北野天満宮で、恒例の梅の天日干しが始まった。梅雨の中休みで青空が広がる下、神職が境内で採れた梅の実をむしろに並べた。
梅は、正月に授与する縁起物「大福(おおふく)梅」に使われる。例年、天日干しは梅雨明けを待って行うが、今年はなかなか明けないため、久々の晴天となったこの日に始めた。
本殿と絵馬所の前に1畳程度のむしろを約90枚並べた。神職がたるで塩漬けした直径2~4センチの梅を重ならないように丁寧に広げた。辺りには梅の甘酸っぱい香りがたちこめた。
約1カ月かけて例年並みの約3トンの梅をカラカラになるまで干し、再度塩漬けして保存する。