記事:
はぁ、いつになったら甲子園で我らが国家、六甲颪歌えるねんやろ??
やって来ました、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)。時は2011年5月15日、阪神タイガースVS.中日ドラゴンズ。絶対勝つで。もっとも、阪神に間近で声援を送るのは39年の人生で初めて。ここだけの話ですけど、広角打法の美打にみとれた同姓の名選手にあこがれ、小学生から巨人ファン。でも、故郷の信州を離れ、関西で学生をしていたころに勝手に始まった“超大型補強”にドン引き。あの「巨人の星」でも、飛雄馬、花形、左門が同じチームで何がおもろいねん。高校野球では郷土の応援に燃えても、プロ野球なんかどうでもええ。かれこれ15年か、すっかりひねくれていた気持ちを揺さぶったのは、小学4年生の長女だった。「きょうは阪神勝ってるん?」4回裏の「良かったら使って」のくだり、涙出そやな。
4歳から大阪市育ちで、自然と興味を持ったよう。一度は球場へ。1年生の次女も伴っていざっ、応援デビューだ。陣取ったのは一番チケットが安かったレフト外野席。4万6832人の大観衆、埋め尽くさんばかりの阪神ファンの熱気がどえらい。連敗中のチームはいきなり、鳥谷が負傷交代と雲行きが怪しい。同僚の虎党に貸してもらったグッズで応援! でも、予習不足か、打者ごとの応援歌が全然わからん。1点リードされた4回裏、「良かったら使って」。隣にいた兵庫県姫路市の山田貴雄さん(32)が歌詞の印字された紙を親切に譲ってくれた。
♪一振りにかける 男新井 熱きその想(おも)い スタンドへ かっとばせ
熱狂の輪に仲間入り、その新井貴は四球を選び、続くマートンが見事同点打。やったで、ワッショイ。5回裏、もう我慢できへん、ビールちょうだい。グビビッ、直後に上本の逆転打が飛び出した。お父さんやったよ! 声をかけてくれた山田さんと応援バットをあわせ、ほろ酔い気分で大興奮だ。
「阪神」「がん」「ばれ」。子どもたちが画用紙3枚に手書きしたメッセージを掲げた8回裏には追加点、3対1。「あと一球」。最終回、球児が反撃を封じ、両手からパンパンのジェット風船をとき放つ。快感、感動、ついでに日々の疲れも、五月晴れの空へ舞い上がれ。めっちゃ気持ちいい、「六甲おろし」の大合唱。「また来よーな」と娘の声が弾む。オヤジ感激、ありがとう阪神タイガース、野球も人生も連敗は必ず止まる。(篠塚健一)
■6060円
チケット3100円(1900円、こども600円×2)、風船600円(3袋)、カンフーバット1260円(2個)、ドリンク1100円
■メモ 近々の甲子園での試合は、24日埼玉西武戦、25、26日千葉ロッテ戦、6月3、4日福岡ソフトバンク戦(4日は午後2時、その他は午後6時開始)。
はぁ、いつになったら甲子園で我らが国家、六甲颪歌えるねんやろ??
PR