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勝手に関西世界遺産
難しいテーマです。
私もしばしばお嬢に向かって、
こんな台詞、東京で言うたら何が起こるねやろ??
勝手に関西世界遺産
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食べれば……ブタになります。こんなテーマなんですけど、
と写真家が頼んだら「おもろいやん」と快諾してくれた一家。
5時間にわたる撮影の間も食べてくれました
=大阪府和泉市で
行きつけのヘアサロンの美容師さんは、玄米菜食で1年かけて10キロ落とした。私にも玄米食を推奨する。なのに、忙しさの余りストレスで甘いものに手を出して、あっという間にリバウンドしてしまった。
「また、肥えはったん違う?」
カットしてもらいながら遠慮がちに訊(たず)ねると、彼女はため息をついた。「史上最高体重に近づいてるの。でも、肥えるってはじめて聞いた。大阪ではそう言うの?」
そう、関西では、太ることを「肥える」、デブになることを「ブタになる」と言うのだと説明すると、北海道出身の彼女は「そのままじゃないですか。的確な表現ですね、さすが大阪」と笑い転げて、自分のおなかと背中の贅肉(ぜいにく)をつかんでみせた。彼女は笑ってくれたが、実は、東京ではなかなかこうはいかない。「肥える」や「ブタになる」を使うと、ギョッとされるか、すごーく嫌な顔をされるのがオチである。(c)asahi.com
ミニブタの双子そら君、ひなた君。
「伊賀の里モクモク手づくりファーム」ではかわいい18頭に会えます
=三重県伊賀市で
大阪出身の友だちは、上京後間もないとき、食事に誘ってくれた同僚に、気を遣って「よく食べはりますね。肥えませんか」と、話しかけた。途端に同僚は血相を変え、口をきいてくれなくなった。後日、群馬出身の同僚から「まるでブタのように言われて、とても傷ついた。大阪の人はズカズカと人の心の中に入ってくるから嫌いだ」と抗議されたという。
「デブよりブタのほうがずっと可愛いやんなぁ。でも、それから、関東出身の人の前では怖くて大阪弁が使えなくなってん」
ここはとあるトンカツ屋。小さなすり鉢に入った胡麻(ごま)を、小さなすりこぎで一心にすりながら、友だちが愚痴る。
「関東人には、仲良くなりたいというメッセージの塊のような大阪弁が、攻撃に聞こえるねんわ。アホやな」。私も懸命に胡麻をすりながら、相槌(あいづち)を返す。
「東京で大阪人の地金を出したらあかんで」。したり顔で私に説教する友人のすりこぎを持つ手が、ぴたりと止まった。どうしたんやろ。と、彼女は、突然、テーブルをはさんで前に座っている見知らぬカップルの男性客の方に向かって言ったのである。「胡麻はもっとすらないと、美味(おい)しくないですよ!」
さっとすりこぎを回しただけで、隣に座る恋人らしき女性と話していた男性は驚いたような顔をしたが、「はい」と素直に言って、あわてて胡麻をすり始めた。大阪弁を使わずとも、大阪人はどこまでいっても大阪人なのでありました。
(文・島崎今日子〈ライター〉写真・酒井羊一)
○このネタはタブ〜!?
「豚まんちょうだい」
大阪にきて初めて聞いて、ドキリとした。「ブタ」という響きに。そんな、露骨すぎる。肉まんでしょ、肉まん。
「ブタになる」はなおさらだ。読売テレビの道浦俊彦アナウンサー(45)は「デブ」を引き合いに出して「大阪人はブタよりデブ、東京人はデブよりブタに、より抵抗があるのではないか」と言う。それは東京人が「アホ」により深く傷つき、大阪人が「バカ」に傷つくのと同じような構図と。
実際どうなのか。武庫川女子大学言語文化研究所の佐竹秀雄所長(59)に学生調査をしてもらった。会話で多く使う順に「太る」75人、「肥える」11人、「ブタになる」2人。一番傷つくのは「ブタになる」58人、「肥える」21人、「太る」9人。若い人には「ブタ」の評判は芳しくない。もっとも、傷つかない「太る」表現なんて「なし」が57人。そりゃそうです。
佐竹さんによると「舌が肥える」など「肥える」には豊かになる意味があるけれど、学生にとってはお母さん世代の言葉になりつつある。
使われるのはジョークとして。大阪育ちの友だち(24)も「ちょっと肥えたんちゃう?」「そやねん」みたいに言うそうだ。「あごの下、ぽちゃってるよ」とも。この話題が屈託なくコミュニケーションになるところがすごいと思うが。
難しいテーマです。
私もしばしばお嬢に向かって、
もう君と話したない、アホがうつる。とか言うてるけど、
こんな台詞、東京で言うたら何が起こるねやろ??
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