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読売新聞は、巨人・清武英利前球団代表兼GM(61)を提訴したのを受け、6日付朝刊で同紙グループ本社・渡辺恒雄会長兼主筆(85)のインタビュー記事を1ページブチ抜きで掲載した。これまで渡辺氏は朝日、毎日とライバル紙で持論を展開。満を持して登場した“ホーム”ではコーチ候補にあがっていた江川卓氏(56)を「天才的」と持ち上げるなど、“アウェー”ではしなかったリップサービスもみられた。
聞き手の石井一夫・同紙東京本社社会部長が、江川氏を招く人事案の真相をたずねた。渡辺氏は《11月4日に、原辰徳監督が「ヘッドコーチは江川さんでどうですか」と言ってきた》と明かし、次のように続けた。
《グッドアイデアだと思った。江川君であれば投手陣は言うことを聞くし、原監督の頭の中のデータも豊富になるだろう。原-江川というコンビにはファンも関心を持つだろうと思った。江川君の解説の投球分析は天才的ですよ》
10月20日、清武氏がコーチ人事案を示した面会については、時間について細かく反論。
《清武君は「1時間半にわたって報告した」と言っているようだが、分単位で僕の行動をチェックしている秘書部の記録によれば実際は49分しかなかった》
清武氏との全面戦争突入を強く印象付ける巨大インタビュー記事。一問一答のほか、訴状の要旨、清武氏解任問題をめぐる主な経緯をまとめた表、同紙グループの概要を示した図のほか、読売巨人軍定款(抜粋)まで添える手厚さだ。
渡辺氏は11月28日、朝日(朝刊)のインタビューに応じたのに続き、12月1日付の毎日(同)にも登場。清武氏が会見で暴露した渡辺氏とのやり取りを《大うそ》とするなど、真っ向から意見をぶつけていた。
ただ、6日の記事はさすが自紙だけあり、持論を丁寧に紹介。かつて主張した「1リーグ制」について、《すでに(2リーグ制が)定着している。いずれにせよ、12球団だ。日本ハムは北海道に移って活躍した。楽天もマー君(田中将大投手)で人気が出ている》と、現体制の維持が望ましいことを強調した。
また、清武氏に関する調査は11月11日の会見前には行っていたという。
《清武君は尊大で、気にくわないことを書く記者をすぐ出入り禁止にするなど、非常に評判が悪い》
写真の撮影日によればインタビューは2日に行われたようだが、掲載は6日付朝刊。記事化まで、厳重なチェックに時間を費やしたことをうかがわせた。
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