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「ラブ☆いぬ ベンジー/はじめての冒険」
犬に興味のない人には、見る価値のないどうでもいい話し。
でも、
犬嫌いに見て欲しい。
「ラブ☆いぬ ベンジー/はじめての冒険」
小さな名優 母の救出劇犬飼にはたまらん話し。
(c)読売新聞
ベンジー(右)は、心優しい少年コルビー(ニック・ウィテカー)の応援ですくすく成長する
1970〜80年代に人気を集めた小さなヒーロー犬・ベンジーが、20年近い時を経てスクリーンに再登場した。といっても、安易な焼き直しではない。空前のペットブームとされる今こそ、多くの人に見てほしい内容を含んだ1本だ。
物語は生後間もないベンジーが、母犬と引き離されて捨てられるところから始まる。飼い主は金もうけ主義の悪いブリーダー。ベンジーを「金にならないから要らない」存在と決めつけたのだ。飼い主の息子の支援で、ベンジーは成長するが、母犬は無理な繁殖を強いられて衰弱。ベンジーの母親救出作戦が始まる。
この作品の魅力は二つ。その一つはもちろんベンジー。毛をむくむく波立たせて走り回る姿の愛らしさ、豊かな表情。特殊効果などによる安易な擬人化が進む昨今だが、第1作からの監督、ジョー・キャンプは実写にこだわり、才能豊かな主演犬の実力を引き出す。友達犬ベロンチョの、意味不明な行動も味わい深い。
もう一つは、娯楽性を備えた上で、虐待や遺棄など犬を取り巻く厳しい現状を描きこんだこと。
聞けば、主演の4代目ベンジーは動物保護施設にいたところを見いだされ、今は監督と暮らしているそう。初代もそうだったという。誠実さと敬意に裏打ちされた生き物賛歌だ。(恩田泰子)
犬に興味のない人には、見る価値のないどうでもいい話し。
でも、
犬嫌いに見て欲しい。
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