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■狂犬病の国内発症受け 稚内で新看板設置へ年間2千隻以上って、
ロシア船の入港数が全国で最も多い稚内市で、犬の「不法上陸禁止」を呼びかける新しい看板が登場することになった。ロシア人船員が見ても分かりやすいようにデザインを工夫するほか、看板の枚数も大幅に増やす。日本国内で36年ぶりに狂犬病が発症した問題を受け、国の動物検疫所と保健所が対策に乗り出すことになった。
これまでの看板=写真=は老朽化して破損しているうえ、こまごまと説明文が書かれ、見づらかった。新看板の設置は12月。中央に大きく犬の絵が描かれ、ロシア語で「船内につないで下さい」「降ろさないで下さい」と書かれている。近く完成予定だ。
稚内港には年間2千隻以上のロシア船が入港しているが、半数以上は犬を甲板に乗せているとみられる。海の安全を守る神様として乗せる慣習があるほか、泥棒を見張る番犬として役立てているという。狂犬病予防法と家畜伝染病予防法により検疫を受けていない犬は上陸できないが、「不法上陸」は後を絶たない。
稚内保健所が統計を取り始めた96年度からこれまでに13人の日本人が犬にかまれてけがをした。狂犬病は発症しなかったが、犬はいずれも処分されたという。asahi.com
大酒飲みは「自殺要注意」 「3合以上」で2.3倍う~~~~ん、
2006年11月28日15時08分
「大酒」は自殺リスクを高めるらしいことが、名古屋市立大の明智龍男助教授(精神医学)らの大規模疫学調査で分かった。酒量を調べた中高年男性のその後を追跡調査したところ、「1日3合以上飲む人」の自殺率は「時々飲む人」の2.3倍に上った。英国の精神医学雑誌に報告した。
厚生労働省研究班として90~93年に飲酒状況を聞いた全国の40~65歳の男性約4万5000人を、その後約8年半にわたって調べたところ、168人が自殺。全体では毎年約2200人に1人が自殺したことになる。
酒量に応じ、全く飲まない人から1日3合以上飲む人まで6グループに分けて比べると、酒量が増えると自殺率が上がり、酒量が最も多く自殺率も最も高い1日3合以上のグループでは、毎年約1600人に1人の割合で自殺していた。
全く飲まない人の自殺率も1日3合以上グループとほぼ同じだったが、自殺の危険性を高める重病を持ち、酒を飲めなかった人が含まれていたことが考えられるという。
明智さんは「最近あの人飲み過ぎでは……、そんな酒量の増えた人がいたら要注意。周囲の人の対処が必要」と言う。
飲酒と自殺については、ソ連時代のロシアとベラルーシで、85~89年の禁酒政策時代に自殺がそれぞれ約3割減ったと報告されるなど、以前から関連が疑われていた。国内でも都道府県の住民1人当たり飲酒量と自殺率の間に強い相関関係がみられる、と明智さん。
国立病院機構・久里浜アルコール症センターの樋口進副院長は「依存症の人は自殺率が高いという調査はあったが、飲酒と自殺の関係を大人数の追跡調査で実証した意義は大きい。自殺への歯止めが利かなくなるほか、飲酒がうつを引き起こしたり悪化させたりすることも考えられ、今後解明が必要だ」と指摘する。
夏前からK先生と始めた昼休みキャッチボール。K先生の悲鳴とボールを拾いに走る足音しか聞こえなかったのが、このところはズバ~ンとグラブに受けるボールの音がすがすがしく響くようになった。これも少年野球チームエースのご子息が、K先生を特訓した成果だ。病院のコンクリート壁面に反響するグラブ音を聞きつけて、窓から患者さんが顔をのぞかせる。「もっと体の中心で捕らなきゃだめだぁ!」「体重を乗せきらないと!」。窓枠にはにわか監督が鈴なりで、あちこちから声援が飛ぶ。日頃、医者から注意されるあだをこんなところで討たれるとは。「K先生は神経内科なのに手足に神経が回ってないやぁ~!」。K先生担当のYじいさんのせりふにどっと笑い声が広がった。「シナプス回路は訓練することで構築されるんです!リハビリと一緒です!僕は回路を作ります!」。とんでもない暴投をしながらK先生は律義に答えた。「真田先生!K先生のキャッチボールと、おらのリハビリと、どっちがうまくなるの早いかねぇ?」「最近K先生も上達が早いよ。Yじいさんもリハビリがんばらないとなぁ」「そりゃあ、いかん!リハビリがんばるだに!」。私とK先生の昼休みキャッチボールはちょっとしたイベントになっている。
グラブの音に誘われるのは患者さんたちだけではないらしく、時々ほかの医師が顔を出す。グラブを差し出すと、出入り口にすら回らず、1階の窓から飛び出してくる。窓に鈴なりの患者さんは、出てきたのが自分の主治医だったりすれば歓声を上げる。慣れた感じで肩を回し、奇麗なフォームで豪速球を投げたのは若い小児科のT先生。高校、大学と野球部で鳴らしたそうな。観衆の拍手に軽く手を上げて応える。さぁ、そうなると止まらない。我こそはと思うやからがどやどやと集まってきてしまった。「ちょっと代わってよ」「次は僕だよ」と騒がしい。
「僕だってね~、名ピッチャーとして鳴らしたものよ!」。先の小児科T先生に対して、がぜんライバル意識をむき出しにしながら消化器内科部長が振りかぶった。ばふ~ん! ボールは見事にワンバウンドして私のところまで届かない。周りは静まりかえる。「どんま~い!もういっちょ~!!」私は努めて明るく声を出した。「いやぁ!手がすべっちゃったなぁ」。部長は言い訳をしながら返球を受けた。消化器内科部長、第2球振りかぶって……ぼてぼてぼて。
「下手くそ~!お前は学生の頃からだめだったんだよ~!」。皆がしーんと見守る中、とんでもないヤジが飛んだ。声の方向を見ると、2階耳鼻科外来の窓から耳鼻科部長が昼食のサンドイッチを片手に窓から半身を乗り出している。「うるさ~い!お前はどうなんだ!」「待ってろ!今降りてってやるからな!おれの球見てビビるなよ」。
この2人、大学の同級生なのだ。仲がいいのか悪いのか、しょっちゅう言い合いのケンカをしている。部長会ではお互い、とにかく相手の言うことに反対しないと気が済まないらしく、無意味な反対論を持ち出して議事進行を遅らせることで有名らしい。
耳鼻科部長は反射鏡を頭に着けたまま、肩をいからせながらわっしわっしと歩いてきた。私からグラブを取り上げると、「勝負!」と叫んで振りかぶり、消化器内科部長に投げた。ぼってぼてぼて……。ボールは届かない。
「わぁ、今の球、ビビっちゃったよ~」。消化器内科部長はにやにやしながら前に出て球を拾いつつ言った。「ボールを放すのが遅いんですよ。だから下向きになってバウンドするんです。もっと早く放さないと。それからキャッチボールですから投げつけないでください。もうちょっと寄って距離を短くしましょうか」。私は取りなして言った。次に消化器内科部長が投げた球は早く放しすぎてフライになった。「オーライ、オーライ」。ところがボールは耳鼻科部長のグラブには収まらず、反射鏡に命中。「あ~!!商売道具を!!」「そんなもの着けてるから悪いんじゃないか!」「わざとだな」。2人は言い合いをしながらも、その後もしばらく下手くそなキャッチボールをやめようとしない。ケンカしているのか?
翌日、午前外来の終わり近い時間、整形外科外来の待合いすに消化器内科部長と耳鼻科部長が座っていた。「どうかされましたか?」と声をかけると、「腕が上がらない。急に動かしたから四十肩になった」と耳鼻科部長。「お前は五十肩だ」と消化器内科部長。整形外科部長が出てきて、「はいはい、お二人とも肩関節周囲炎です。明日から少しリハビリに来てください」と笑いながらおっしゃった。「絶対先に治ってやる」。耳鼻科部長が肩をさすりながら言った。「私が先に治る!」と消化器内科部長。明日からは、さぞ気合の入ったリハビリテーションであろう。楽しそうである。(c)asahi.com
海外に渡航した日本人男性2人が相次いで狂犬病にかかった。いまの日本では珍しくても、世界各地で流行している病気である。旅行や仕事などで外国に出掛けるときには、対策に十分注意を払いたい。
最初に狂犬病を発症して死亡したのは、京都市内に住む60代の男性だ。8月にフィリピンで犬に手をかまれて感染したらしい。帰国後の11月になって症状が現れ、中旬に市内の病院で亡くなった。
さらに、フィリピンで犬に右手首をかまれた横浜市内の60代の男性も、狂犬病を発症した。2週連続の患者である。日本では30年以上も発症がみられなかっただけに、衝撃は大きい。
狂犬病は動物と人と両方に感染するウイルスが原因で起きる人獣共通感染症の一つだ。犬だけでなく、コウモリ、アライグマなどウイルス感染した動物にかまれたりすると、唾液(だえき)を介してうつる。
ウイルスが体内に入ると脳に至り、幻覚や錯乱、けいれんなどの症状を起こし、昏睡(こんすい)状態に陥る。水を怖がる症状から恐水病とも言われる。発症した場合には有効な治療法がなく、死亡率はほぼ100%とされる。
日本は犬の予防接種や検疫体制などにより、国内では1950年代を最後に感染例はない。1970年に確認された患者は、ネパールで犬にかまれたのが原因だった。
ただ、世界的にみれば各国に広がり、毎年3万人から5万人が死亡している。例えば、フィリピン保健省によると、毎年300人から600人が死亡し、半数を子どもが占める。
人民日報によると、中国でも深刻のようだ。今年1月から9月までの発生数は昨年同期に比べて約30%も増え、9月だけで318人が死亡した。5カ月連続で中国の感染症による死亡者数のトップを占めている。都市部でのペットブームが背景にあるといわれている。
いままで海外に渡航した日本人に、発症がほとんどみられなかったのは不思議なくらいだ。あらためて狂犬病に対する警戒を強めたい。
渡航前に事前に予防接種を受けることができる。犬などに万一かまれた場合には、傷口をよく洗い流し、直ちに適切な処置ができる医療機関を受診する。ワクチン接種など発症を防ぐ治療が大事になる。
ペットブームでさまざまな動物が世界中から入ってくる。検疫があるといっても油断は禁物だ。コウモリなどがウイルスを運ぶ危険性も否定しきれない。国内もあらためて警戒態勢を強めたい。
